概要

  • 生年月日:1993年4月13日
  • 没年月日:2013年5月11日
  • 性別:牝
  • 毛色:芦毛
  • 父:Fabulous Dancer
  • 母:Mercalle
  • 母の父:Kaldoun
  • 生産者:Mr Raymond le Poder(フランス)
  • 馬主:吉田和子氏
  • 調教師:長浜博之(栗東)
  • 全戦績:7戦 4勝
  • 主な勝ち鞍:秋華賞
  • 獲得賞金:2億2,610万円
  • 表彰:1996年度 JRA賞最優秀4歳牝馬

全成績

開催日 競馬場 競走名 距離 馬場
状態
着順 人気 頭数 タイム 騎手 斤量 馬体重 勝ち馬(2着馬)
1996/2/24 阪神 新馬 ダ・1200 1 3 16 1:12.7 藤田伸二 53 458 (ヒカリルーファス)
1996/3/16 阪神 さわらび賞(500万下) 1600 1 1 16 1:34.3 藤田伸二 53 456 (ナリタプロテクター)
1996/4/20 東京 NZT4歳ステークス(G2) 1400 1 1 17 1:22.4 藤田伸二 54 446 (エイシンガイモン)
1996/5/12 東京 NHKマイルカップ(G1) 1600 14 1 18 1:34.7 藤田伸二 55 450 タイキフォーチュン
1996/10/20 京都 秋華賞(G1) 2000 1 5 18 1:58.1 松永幹夫 55 458 (エリモシック)
1996/11/24 東京 ジャパンカップ(G1) 2400 2 7 16 2:23.8 松永幹夫 53 450 Singspiel
1996/12/22 中山 有馬記念(G1) 2500 10 4 14 2:36.1 松永幹夫 53 444 サクラローレル

距離別成績

距離 戦数 1着 2着 3着 着外 連対率
1400m未満 1 1 0 0 0 1.000
1400~1900m 3 2 0 0 1 0.667
1900~2200m 1 1 0 0 0 1.000
2200~2800m 2 0 1 0 0 0.500
2800m以上 0 0 0 0 0 0.000

競馬場別成績

競馬場 戦数 1着 2着 3着 着外 連対率
中山 1 0 0 0 1 0.000
京都 1 1 0 0 0 1.000
東京 3 1 1 0 0 0.667
阪神 2 2 0 0 0 1.000

5代血統表

Fabulous Dancer
1976 鹿
Northern Dancer Nearctic Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
Natalma Native Dancer Polynesian
Geisha
Almahmoud Mahmoud
Arbitrator
Last of the Line The Axe Mahmoud Blenheim
Mah Mahal
Blackball Shut Out
Big Event
Bryonia Honeyway Fairway
Honey Buzzard
Belladonna Donatello
Hypericum
Mercalle
1986 芦
Kaldoun Caro フォルティノ Grey Sovereign
Ranavalo
Chambord Chamossaire
Life Hill
Katana Le Haar Vieux Manoir
Mince Pie
Embellie ヴェンチア
But Lovely
Eole Des Mers Carvin マリーノ Worden
Buena Vista
Coraline Fine Top
Copelina
Deesse des Mers Neptune Crafty Admiral
Timely Tune
Brise de Mer Tornado
Doire

備考

記念すべき第1回秋華賞の優勝馬。

このときの豪快な勝利は競馬ファンにとって大きなインパクトだったと思います。

ファビラスラフインはいつものように先行策をとりますが、レースはハイペースで進みます。

しかし、最後の直線で一気に伸びて、その勢いのまま逃げ切り勝ちをおさめました。

先頭を走りながら、あれだけの末脚を繰り出したのには恐れ入りました。

タイムも1:58.1という当時のコースレコード。

4歳牝馬(現在表記では3歳)がこれだけのタイムを出したのにも驚愕です。

このとき、私はエアグルーヴが大好きだったので、エアグルーヴを応援していましたが、馬群に沈んでしまい10着という結果。

後に骨折していたことが判明しましたが、エアグルーヴが骨折していなかったとしても、ファビラスラフインには勝てなかったと思います。

このレースを観て、前走のNHKマイルカップの凡走は何だったんだろう?と疑問に感じた競馬ファンの方も多かったようです。

秋華賞のあと、エリザベス女王杯には進まず、ジャパンカップに出走。

ここでも激走を見せ、シングスピールとの叩き合いの結果、ハナ差の2着でした。

このときのジャパンカップには、凱旋門賞馬のエリシオも出走しており、エリシオに先着しましたからね。

やはり、とんでもなく強い馬だったということが証明されました。

ジャパンカップの後は有馬記念に出走しましたが、ここではいいところなく、10着に終わってしまいます。

おそらくは、ジャパンカップの激走による疲れの影響ではないかと考えられています。

有馬記念の後、屈腱炎を発症したことが判明し、そのまま引退となりました。

故障がなければ、どれほどの活躍をしていたのか?と想像すると、残念でなりませんね。

引退後は繁殖牝馬としての生活を送り、阪神大賞典勝ちのあるギュスターヴクライなど受賞ウイナーも送り出しましたが、2013年5月11日に難産のため亡くなりました。