1994年3月3週となりました。

マチカネタンホイザはいかに?

土曜日に2レース、日曜日に1レース騎乗することとなりました。

まず土曜日の2レースはどちらも条件戦で、特に強い馬もいなかったので、2戦とも無難に勝利しました。

問題は、日曜日のレース、阪神大賞典!

ここが本番といったところ。

ライスシャワー、ビワハヤヒデ、ナリタタイシンといった強豪がいるなかで、私の騎乗する馬はマチカネタンホイザ。

7番人気で、人気の3頭とは10ほど能力の差があります。

でも、チューリップ賞の例があるので、何とかなるんじゃないかと、1着狙いで騎乗しました。

マチカネタンホイザは「直一気」を持っています。

なので、直線一気の差し狙いでレースを進めました。

しか~し!

直線で直一気を発動させたものの、先頭には遠く及ばず、4~5着に入線するのが精一杯というところ。

さすがに勝つのは難しいかも!?

4~5着でいいかと思って、あきらめようとしましたが、マチカネタンホイザは「4角先頭」も持っています。

さらに、「ど根性」「接戦○」「頑丈な体」もある。

とすれば、直線で先頭に立ち、追ってくる馬に迫られても、これらのアビリティを駆使すれば勝てるかもしれない。

そのように考え、ゴールする前にリスタートし、今度は「4角先頭」で逃げ切る作戦を試してみました。

そして、最終コーナーから大まくりで直線に先頭に立って、必死に追ったところ…

意外にもあっけなく、2着のビワハヤヒデに1馬身ほどの差で勝つことができました。

レース後、初重賞制覇ということで主戦依頼がありました。

マチカネタンホイザの成長型は「普通早持続」で、現在5歳、競走能力は「77」

ピークを過ぎるころで、今年いっぱいで引退が無難というところですが、それまでに手薄な重賞を狙って勝利し、騎手としての評価を高めることにし、マチカネタンホイザの主戦騎手になることにしました。

この時点で、11戦11勝、今だに負けなしです。

初めての敗戦

週が明け、3月4週となりました。

騎乗交渉画面で、土曜日に条件戦が2レース、日曜日に条件戦1レースとオープン戦1レースの予定を組みました。

土曜のレース1戦目は14番人気の馬。

アビリティも「荒れ馬場×」というマイナスアビリティのみ。

さすがにこれは勝つのは難しいですよね。

かなりうまく騎乗したと思うのですが、2着と敗れました。

勝つまで繰り返すということも考えましたが、こればっかりはさすがに1着になるのは難しいと予想。

そこまで固執する必要もないだろうと判断し、あきらめました。

これで、騎手生活初めての敗戦です。

次のレースは1番人気の馬で、無難に勝てました。

そして、日曜日。

1戦目の条件戦は5番人気の逃げ馬で、勝てるだろうと予測。

ところが、意外にも少し苦労しました。

最初はペースが速すぎたのか、ゴール直前バテてギリギリ交わされて2着。

このまま2着でもいいかなぁと思いましたが、今は少しでも勝利を積み上げておいた方がよいので、リロード。

2回目は先程の失敗を修整して、うまく勝利することができました。

その次のレースはオープン戦。

2番人気の馬で、「直一気」や「一瞬の切れ」などを持っていたので、中団待機からの直線差し勝負で、先頭の1番人気の馬を見事差し切って勝利しました。

これで、15戦14勝2着1回という成績となりました。

騎手生活5週目で初めての敗戦を経験しましたが、まあ、この時点でこの成績は出来すぎでしょう。

とはいえ、G1に騎乗できるには30勝しなければいけないので、まだ半分といったところ。

とにかく勝てるレースは取りこぼさないようにして、貪欲に勝利数を積み上げていこうと思います。